有名手順を解析してみた

Advent Calender用の記事です。

commutatorやセットアップなどの知識を使って、僕なりに手順に意味を持たせてみました。
[A, B]という表記はA B A' B'という意味です。
[A: [B, C ] ]という表記はA B C B' C' A'という意味です。

PLL R-perm n12

手順:R U' R' U' R U R D R' U' R D' R' U2 R' U'
意味づけ:R U' R' U' R U [R D R', U'] U R' U'
R U' R' U' R U2 R' U'を回すとCOしているコーナーが3つ現れます。
それらをインサートしています。

PLL R-perm n11

手順:R' U2 R U2 R' F R U R' U' R' F' R2 U'
意味づけ:R' U2 R U' [U' R' F R U, R'] R' U' R U'
R U' R' U' R U2 R' U'を回すとCOしているコーナーが3つ現れます。
それらをインサートしています。
n12と同じです。

PLL J-perm n13

手順:R U2 R' U' R U2 L' U R' U' L
意味づけ:R U2 R' U' R U' R' [R, U' L' U] U'
Suneの後にcommutatorを行っています。

COLL Anti-Sune

手順:R2 D' R U' R' D R U' R U R' U R
意味づけ:[R2: [D', R U' R' ] ] R' U2 R U R' U R
commutatorの後にAnti-Suneを回しています。
間がキャンセリングされています。
同じように作られた手順として、
R2 D' R U R' D R U R U' R' U' R (COLL)
R' U2 R' D' R U' R' D R U R U' R' U' R (PLL R-perm n11)
このn11手順は、先ほどのn12手順の前後対称かつ逆手順になっています。
つまりこれらの手順は全て仲間だったというわけです。


手順解析をすることで、手順のパターンが見えてきます。
例えば、T-permとY-permとJ-perm(n13)は、手順の開始位置が違うだけで、全て同じ手順を使っています。
パターンをたくさん知っていると、それらを組み合わせたり部分的に変えたりすることで新しい手順が作り出せます。
また、新しい手順を覚える時に、手順の動きを知っているパターンに当てはめることでより手順が覚えやすくなります。

おまけ:4のpure OPの解説

よく使われている4のpureOP手順の大半は、以下に紹介するT-permの手順をもとにしてできています。
OH用手順として

R' U2 L U2 L' U2 F2 L' F2 R U2

のようなものがたまに紹介されていますが、これのR,Lを中列回しに変更すると、エッジ2点交換+対面センターパーツ2ブロック交換になります。
例えばRw2 D2とセットアップをしてこの手順を行うと、交換されるセンターパーツは同色なため、疑似エッジ2点交換が完成します。
pureOP手順はこれを応用して作られているようです。

参考:http://ameblo.jp/wander001/entry-11098083668.html